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ドクターインタビュー

EndoAtlasの利点と今後の展開

京都第二赤十字病院 田中聖人

【なぜEndoAtlasなのか】

EndoAtlasは、多くの内視鏡に関わる医師がより多くの内視鏡症例に触れられる環境を提供する事、それらの環境をインターネットを利用して実現する事により、内視鏡医の増加や内視鏡診断学の更なる普及に貢献する事を目的として構築し、2012年5月にWEB内視鏡症例集として公開しました。

上部消化管・下部消化管・小腸・胆膵の各領域の日本のトップランナーの先生方から提供された良質の症例画像を核として、内視鏡のノウハウや診断学を広く世界に広げてゆくことを目指しています。

【いつでもどこでもEndoAtlas】

インターネット環境を利用した使い勝手の良い内視鏡症例集のシステムを構築することにより、パソコンだけではなくタブレット端末やスマートフォンなどのメデイアでも、EndoAtlasを通して手軽に症例を閲覧することが可能となりました。オフタイムの学習の材料としてだけでなく、臨床の現場においても質の高い最新症例に触れられるようになった事が最大のメリットと言えます。

さらに、EndoAtlasでは、内視鏡用語集や日本語版MSTをはじめとする標準化された内視鏡用語を元に症例をデータベース化する事により、症例を閲覧する際の検索性や利便性の向上を図っています。

また、EndoAtlasでは、標準化とコード化により用語の翻訳を容易としています。その為、今後の多言語(海外)への展開が可能となっている事も大きな特徴といえます。

【これからもEndoAtlas】

今後、現在の内視鏡症例集の機能に加えて、診断の過程や根拠を学ぶ学習機能の搭載や一連の手技のノウハウを学ぶ動画の提供等により、内視鏡の診断・治療の普及や向上を促進する、多くの症例画像を核としたKnowledge Datebaseへと更なる進化を遂げていきたいと考えています。

京都第二赤十字病院
田中 聖人